青春物語


何がその人にとって正解なのかは千差万別で、その人の思いは他人には何がなんだかわからんわけである。

その人がそう思っているならそれがその人の正解であろうから、はたからあれこれいうのは大きなお世話である。

そうはいっても明らかにとんちんかんなことをなさっていると、どうしても大きなお世話をしたくなってしまうのも人情である。

先日、回転寿司で後ろの席に座った老夫婦が初めてと見えて、店員にタブレットでの注文のやり方と、皿の取り方なんかの説明を受けていたのであるが、他人の注文した皿をてきとーに取って食ってるのである。

どうも自分の注文したのと同じものが回ってくるとタブレットの「ご注文の品がまいります」てな音声に関係なく取って食っちまうわけである。

まあ、それを食われた人は注文数と皿の数がそうとう違ってしまうので、勘定の皿の数の確認のときにもめるだろうことは予想できるわけである。

しかし、あたしが「他の人の注文した皿を取ってはだめですよ」と注意をすれば、今までの経験で、「これはおれが今注文したばかりのマグロだ、お前になにがわかる」てなことで、老化現象で怒りを抑えられないご老人とおおもめになるだろうことも予想できるわけである。

しかし、それでもここで一発決めねば男がすたると決心して、ご注意申し上げようと立ち上がった時に、店員さんが再び、注文の皿の取り方を説明に来たのである。

まあ、2回も説明を聞いたんだから、大丈夫だろうと思って観察してたら、やっぱり他の人の注文した皿を取って食ってるのである。

困った話である。

そのまんまかい。

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