海のバカヤローッ・ぺちぺちくん146

象気功

海に行くとバカヤローッと叫ぶのは大昔の映画やテレビドラマの影響であると思うが、実際に海でバカヤローッなんて叫んでると地元のヤンキーが集まってくるのである。

集まってくればカツアゲされるかボコられるかダッシュで逃げるかの三択を迫られるわけであるが、腕力に自信があればスパーリングができるのである。

しかし、昨今はユーチューブの影響であれこれ格闘技に勤しんでるヤンキーもいるので、生兵法はなんとやらでろくなことにならないのである。

ああ、そうだ、若気の至りで真冬の厳寒の最中に海で泳いだことがあるのである。

真夜中に男三人で熱海の海岸にドライブして、何もやることがないので、とんでもない寒さの中でパンツいっちょになって泳いだのである。

バカである。

心臓麻痺を起こす実験みたいなもんである。

幸い三人とも何事もなく済んだが、誰かが倒れれば救急車を呼んで大騒ぎである。

若い時はそんなことはつゆほども気にならないので、無茶のし放題である。

ときどきニュースで若者が川や海で溺れてお亡くなりになるのは、若気の至りで後先を考えない無茶をしてる場合が多いんじゃなかろうかと思い当たるのはあたしだけではないかもしれないのである。

熱海の海といえば当時は臭っさい海で、言ようのない臭気が鼻をついて、その中を素潜りで5メートルぐらい潜って溺れそうになって水をたらふく飲んだりしてたが、腹を壊すこともなく元気だったのはなんでだろうと思う今日この頃である。

まあ、海といえばこんなことかな。

楽しい思い出よりもろくでもない思い出の方が印象に強く残っているのが人生の綾である。

綾であるからもちろんあやふやである。