以前に我が家の前にある古いアパートを薄い色のサングラスをかけた探偵さんらしき人が張り込んでいて、その人の見かけというのかファッションがその筋の人みたいでそうとう怪しいのでおもしろくてしばらく見てたことがあるのである。
木立の陰に隠れてうろうろしたりしてるのであるが、昼になると近所のコンビニで弁当買ったりして、木の下に腰かけてお召し上がりになったりしてるのである。
そうとうずさんな張り込みであるので、探偵というよりはもしかすると借金取りの張り込みかもしれなかったのである。
いずれにしても聞くわけにもいかないので、あたしは用もないのに入口から出たり入ったりして、さらに出かけるふりをして帰ってきたりと様子を窺っていたのであるが、夜になっても張り込みは続いて、次の日にはおられなかったので、結果がどうなったのかは不明である。
日々の仕事はつまらんが、どーでもいいことは実におもしろいのである。
そのあと、国際課の刑事さんが来て、うちのガレージに機材を入れたプラスチックのコンテナを置いてあれこれ設定して庭木にカメラをつけたりして、そのアパートを見張っていたのであるが、おそらく不法滞在の摘発かもしれないな、なんて推理してるうちに数日で撤収なされたのである。
そのアパートは築30年以上であるので、老朽化で現在建て替え中であるが、新築であると怪しい人はもうご入居なされないかもしれないので実に残念である。
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